- 地方転職が難しい理由
- 地方への転職を成功させるためのポイント
この記事の信憑性
現役地方在住のWebマーケターです。ぼくは、ネットショップを運営する会社で日本全国のお客様を相手にして働いています。この記事では、地方で就職した僕の声をお届けします。
地方転職が難しい理由
- 求人数が少ない
- 収入が少ない
- 利便性などの条件が合わない
求人数が少ない
地方への転職が難しい理由のひとつとして、
都心部と比べて求人数が少ないことが挙げられます。
以下の表は、2021年度の都道府県別の有効求人数です。
気になる都道府県を比べてみてください♪
都道府県 | 求人数 |
---|---|
東京 | 3,104,527 |
大阪 | 2,253,978 |
愛知 | 1,511,121 |
福岡 | 1,226,075 |
北海道 | 1,132,074 |
神奈川 | 1,073,734 |
埼玉 | 1,049,205 |
兵庫 | 970,150 |
千葉 | 815,794 |
静岡 | 752,063 |
広島 | 751,929 |
京都 | 622,007 |
茨城 | 617,902 |
新潟 | 583,558 |
宮城 | 565,667 |
長野 | 545,313 |
岡山 | 520,755 |
岐阜 | 503,610 |
鹿児島 | 502,060 |
栃木 | 446,259 |
熊本 | 445,873 |
福島 | 444,459 |
群馬 | 418,307 |
三重 | 378,194 |
愛媛 | 344,903 |
宮崎 | 325,191 |
山口 | 325,071 |
岩手 | 311,605 |
青森 | 305,087 |
長崎 | 301,557 |
石川 | 289,793 |
秋田 | 283,581 |
沖縄 | 282,426 |
大分 | 279,177 |
山形 | 277,523 |
富山 | 266,632 |
滋賀 | 263,698 |
香川 | 263,125 |
奈良 | 256,595 |
福井 | 227,305 |
佐賀 | 220,745 |
島根 | 212,294 |
和歌山 | 198,486 |
山梨 | 197,028 |
徳島 | 186,017 |
高知 | 174,054 |
鳥取 | 164,856 |
私の暮らしている鹿児島県は東京都とのおよそ6分の1にまで減ってますね。
比較してこんなにも差が・・・。
求人数が少ないということは
希望する職種や業種の母数も少なくなるため
転職難易度が上がってしまう可能性が高くなります。
求人数が少ないことで
仕事を見つけたくても自分にぴったりの会社に出会えないのが転職を難しくしている理由の一つといえます。
収入が少ない
地方に転職をすることで、前職よりも収入が減ってしまうこと理由に、UIターン転職を躊躇う人もいるでしょう。
都道府県別の平均年収を見てみましょう。
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
東京都 | 620.4万円 |
神奈川県 | 560.2万円 |
愛知県 | 544.8万円 |
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
青森県 | 371.0万円 |
沖縄県 | 377.3万円 |
宮崎県 | 379.1万円 |
1位と最下位で年収に250万円も差があります。
給与や待遇を重視している人ほど
賃金ベースが高い地域から、低い地域の企業への転職に
二の足を踏んでしまうケースは少なくありません。
利便性などの条件が合わない
地方は都心部ほど、公共交通機関が充実していません。
そのため住む場所によっては、車移動が必要であったり通勤時間がかかることも考えられます。
転職先を決める際は、住む場所も踏まえた検討が必要になります。
僕の場合、車移動がメインとなります。
以前は車での通勤時間は往復1時間30分はかけてました。
運転が苦にならなければ問題ナシですが・・・。
地方転職は成功できる!
これまで、地方への転職が難しい理由について述べてきました。
ここからは、転職を成功させるためのポイントについて述べていきます。
まずはこちらのデータをご覧ください。
参考:全国 U ターン移住実態調査|電通株式会社
これは、電通が公開した全国のUターン移住実態調査の結果です。
この表から分かることとして、仕事や給料などの不安は移住後低下しているということです。つまり、転職が難しい理由をある程度克服できれば、地方への転職は成功することができます。
地方移住を思い立ってから、半年以内に踏み切っているというデータもあることから、早めに行動に移すことが地方転職を成功させる最初のポイントといえます。
成功させるためのポイント
- 求人倍率を意識する
- 生活費とのバランスを考えた条件を設定する
- 転職理由を明らかにする
それぞれ詳しく解説していきます。
求人倍率を意識する
都心部に比べて、地方の方が求人数は少ないという実情ではあります。
しかし、転職を成功させることは不可能ではありません。
求人数と求職者数の比率を示す「有効求人倍率」に着目すると、
地方の方が仕事を見つけやすい場合もあります。
有効求人倍率が高いほど、求職者に対して求人数が多いといえます。
2023年1月の福井県の有効求人倍率は1.90倍と東京都の1.72倍を上回っています。
また、全国平均である1.35倍を上回っているのは27都府県あります。
求人数が少ないなかでも、地域の特色に合わせて正しく転職活動を行えば、
希望する地方でも転職を成功できるチャンスはあるといえるでしょう。
参考:職業紹介-都道府県別有効求人倍率|独立行政法人労働制作研究・研修機構
生活費とのバランスを考えた条件を設定する
単純に収入の額面だけを比較すると
地方が少なくなることが多いですが、
都心と比べると地方は物価や地価が安いことを忘れてはいけません。
地方と都心部の物価を比較するための指標はいくつかありますが、
そのなかでも特に有名な「消費者物価指数(2020年)」を参考にしてみましょう。
全国平均を100とすると東京都の指数は104.4とトップでした。
一方、最も低い宮崎県は96.0と8ポイント以上の差があることが分かります。
- 食料
- 住居
- 衣服 及び履物
- 交通、通信
- 教養、娯楽
- 光熱、水道
- 教育
- 諸雑費
※出典:東京の物価 -東京都区部消費者物価指数-|東京都
都道府県別消費者物価地域差指数の低い(物価の安い)地域
順位 | 都道府県 |
---|---|
1位 | 宮崎県 |
2位 | 鹿児島県 |
3位 | 群馬県 |
4位 | 福岡県 |
5位 | 岐阜県 |
6位 | 佐賀県 |
7位 | 奈良県 |
8位 | 岡山県 |
9位 | 愛知県 |
上記の品目のどれが安いかはそれぞれの地域によって異なるものの、
全国のうち39都道府県は全国平均以下なので、
いずれかの生活費は下がりやすいと考えられます。
安い家賃で広い部屋に住めたり、外食代などの支出が減ったりと、収入と支出のバランスが無理なく生活できるケースも多くあります。
転職理由を明らかにする
都市部と比べると、交通の便は乏しい傾向がある地方ですが、
子育てや介護といった面では優れていることも多いです。
2020年9月に厚生労働省が発表した
「令和元年 10 月時点の保育所等の待機児童数の状況について」によると、
東京都の待機児童数は8,053人に対して、
青森県、富山県、石川県、山梨県などの複数の地方自治体の待機児童は0人
と非常に大きな差があることが明らかになっています。
僕にも2人の子供がいるのですが、待機児童問題もなく保育園に預けることができています。
また、電通の発表によるとUターン移住のきっかけとして
「両親が高齢になったこと/病気になったから」といった理由が
2番目に多いことから、親の近くで介護ができる環境も当然、
都市部より地方の方が整っていると考えられます。
このように、自身がUIターンする理由や家族構成などと照らし合わせると、通勤のしやすさ以上に私生活と仕事の両方にとって良い条件が揃う可能性もあります。
地方特化の転職エージェントを活用するのもおすすめです。
地元に特化した転職エージェントを活用する
UIターン転職を成功させるには、
自分一人の力ではなく転職エージェントを頼ることも有効な手段の1つです。
それも、その地域に特化した転職サービスを行っている人材紹介会社を利用することが大切です。
そのなかでも特に地方に太いパイプがあり、
都心部からでも円滑に転職活動をサポートしてくれる
転職エージェントを活用することで、
地方転職の負担を大きく軽減できるだけでなく、
成功率も高めることができます。
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