若い人ほど、投資を始めた方がいいでしょう。
少額からでも、複利効果で先々
大きな力になるからです。
しかし、お金の話や投資の話は
社会経験の少ない若者にとっては
少し苦手意識があるのではないでしょうか。
そこで今回は、
社会人なら、知っておきたい投資に関する
常識を20個にまとめて紹介していきます。
(01)預金口座にお金を預けるのは損です
預金口座に入れておけば金利がつきます。
金利とは、お金を借りた人が借りた金額に対して
追加で払う金額の割合のことです。
例えば、あなたが銀行に100万円を預けていて、1年後に
101万円になっていたとすると、
金利は年率1%という計算になります。
しかし、現在の日本の金利は1%未満で低金利
僕の使っている預金口座の金利は0.001%です( ;∀;)
現状、口座にお金を置いていても金利が低いため
もったいないといえます。
現金の置き場所として
もっと良い場所を探しているなら、
ネット銀行がおすすめです。
ネット銀行などには「高金利」と言われる
口座も用意されています。
ただし、金利は時間が経つにつれて変わるので
注意が必要です。
一方、もし
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)や
企業DC(企業型確定拠出年金)のような
確定拠出年金に加入していれば、
それに対する拠出金は投資にまわります。
だだし、確定拠出年金の場合、
基本60歳まで引き出せないので、
特に若い人は使い方に注意が必要です。
確定拠出年金よりも、もっと使いやすい
NISA(少額投資非課税制度)という
投資手段もあります。
損しないお金の預け方を選びましょう。
(02)物価上昇には、投資でついていく
2022年は物価上昇でお金の価値が下がりました。
アメリカの場合、平均して7.7%も低下
つまり、インフレ率を上回る早さでお金を
増やさないといけません。
ほとんどの人にとって、こうした
高い利回りを手にできる唯一の方法が投資なのです。
(03)投資にリスクはつきもの
投資でお金が増えることもあれば
減ることもあります。
日本の場合、銀行預金は1000万円まで
預金保険機構によって保護されますが、
投資はその対象外です。つまり、
永遠にお金が返ってこない可能性もあるんです。
そういったリスクがあることを
覚えておきましょう。
(04)証券とは
「証券」という言葉を聞いたことがありますよね。
これは株式、債券、譲渡性預金証書などを指す
包括的な言葉です。
証券は、負債証券(国債のような投資家からの借入)と
持分証券(株式のような投資家が実際に所有する価値)に分けられます。
ぜひ、覚えてくださいね。
(05)株式は会社の持ち分
株式を買うということは、
実在する会社のごく一部を買うということです。
もちろん大量にではないですが、
それでも所有していることになります。
株式は債券よりも価格が大きく変動するので、
債券よりも利益や損失が大きくなることがあります。
(06)「株式市場」は株式のパフォーマンスに連動
株式は「取引所」で取引されていて、市場全体を構成しています。
米国の主要株式市場は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)と
ナスダック(NASDAQ)です。
また、株価はS&P500種株価指数や
ダウ工業株30種平均といった指数に連動します。
自分の個別投資の状況を確認しなくても、
株式市場の動向をモニタリングしていれば、
ポートフォリオの運用成績がわるのです。
(07)「債券」は貸付
債券を買うということは、
例えば米国政府のような事業体に
ごくわずかなお金を貸し付けていることにほかなりません。
そしてお金を借りた事業体は一定期間の後、
金利をつけて返済しなければならないのです。
債券の取引方法は株式と異なり店頭で売買されるので、
債券取引所のような場所があるわけではありません。
(08)「分散」とは、異なる種類の投資商品に資金を広く振り向けること
投資ポートフォリオをどの程度分散するかについては
意見が分かれるところです。しかし、
1つのバスケットに卵を全部入れるのがいかに危険かは、
誰でも納得できますよね。
投資金を分散させることでリスクも分散させることができるので
異なる種類の商品に資金を振り分けることをおすすめします。
(09)通常手数料がかかる
投資はタダではありません。
ファイナンシャルアドバイザーのような投資のプロを雇えば、
ポートフォリオの一定割合か、
あるいは定額手数料を払わなければいけません。
また、オンライン投資プラットフォームや
ロボアドバイザーであっても、それぞれ独自の手数料体系を設定しています。
投資信託やETF(上場投資信託)にも手数料は必要です。
こうした手数料は各社で違うので、
調べれば手数料を抑えられることができます。
(10) 1つずつ銘柄を選ぶ必要はない
投資信託では、投資のプロが証券をまとめて選んでくれます。
こうした投資信託を利用すれば、
個別の株式や債券を自分で選ばなくても資産を分散できます。
インデックスファンドは、
S&P500種株価指数のような特定の株式指数を
反映するよう選別された投資信託です。
(11)投資は税金もかかる。優遇措置もある。
米国政府は投資で得た利益をタダで獲得させてくれません。
現金化したときに、キャピタルゲイン課税と呼ばれる税金がかかります。
日本でも譲渡益には20.315%
(所得税および復興特別所得税15.315%、住民税5%)
が課せられます。
ただし、確定拠出年金やNISAなどの制度を利用すれば、
運用益にかかる税金が非課税となります。
また、確定拠出年金だと所得税も控除されるので、
さらにお得です。しかし、
年金資産は60歳まで受給ができないので、
計画性が必要になりますね。
(12) 時には失敗することもある
残念ながら、誰でも花形投資家になれないことも事実。
大成功する人もいれば、残念な結果に終わる人もいます。
残念な結果になる恐れがあることを考慮した投資をしましょう。
(13)早く始めるほど良い
20代、いや30代であっても最大の武器は時間です。
退職貯蓄を始めたばかりだとしても、
複利の効果に匹敵するものはないでしょう。
それに、もし市場で損をしたとしても、
お金が必要になるまでに取り返す時間は十分にありますからね。
(14)人気銘柄は必要ない
どんなときも話題の銘柄はあります。
それがお金持ちになるための近道である保証はありません。
流行の株式に闇雲に乗るのではなく、
企業を調査し、自分で判断して買う方を選びましょう。
(15)目先のニュースに踊らされない
大部分の投資家は、テレビでニュースになった時に、
それに関連する銘柄を売ったり買ったりすべきではないです。
戦略的に株式を売り買いするアクティブ投資は、
ほとんどの人に向いていないからです。
それよりも、投資信託などを購入し、
あとはほったらかしにしておくことがベターといえます。
(16)個別銘柄に固執しすぎるのは危険
感情的な理由や過去のパフォーマンスから、
特定の銘柄に固執しているなら、
アドバイザーや投資のプロに言われてもその銘柄を売れないでしょう。
個別株に手を出すなら、現状のパフォーマンス次第で、
ぱっとしない銘柄を手放す覚悟が必要です。
(17)常にチェックする必要はない
マーケットニュースなどを見れば、
相場が毎日上がったり下がったりしているのはわかります。
それは個別銘柄も同じ。しかし、長期投資が目的で、
投資のプロではないのならば、
パソコン上で株価を常にチェックして一喜一憂する必要はないのです。
(18)生活に必要なお金を投資に使うな
近い将来現金が必要ならば、株式市場に投資しない方が良いです。
今から5年以内に必要なお金なら
投資すべきでないと言うマネーのプロもいます。
相場が下がれば、
その資金を回収する十分な時間がないからです。
(19)市場を確実に予想できる人はいない
とにかく予想は不可能。
投資のプロは経験に基づいて推測できますが、
相場の予想とは将来の予想であり、
誰もそんなことはできません。
同じく、過去の市場動向が、
将来どうなるかを確実に示すわけではありません。
繰り返しになるが、未来を予想することは不可能。
予測不能の出来事を意味する「ブラックスワン」によって、
未来は想定外の方向に進むこともあります。
(20)自分でやろうとする必要はない
自分が一般的に賢く、有能な人間だからといって、
専門家だと思い上がるのは大きな間違いです!
株式市場について学ぶべきことは、いつだって数多くあります。
言い換えれば、投資の専門家になる必要はないのです。
ファイナンシャルプランナーもいれば、
ウェルスアドバイザー、自動オンライン投資プラットフォーム(ロボアドバイザー)もいます。
自分でやろうとする必要はないのです。
以上、投資に関する20の常識をご紹介しました。
金融リテラシーを上げて、人生をよりよくしていきましょう!
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